質問と回答「席順の決め方が人によって違う!」

麻雀教室の受講者から、こんなご質問をいただきました。

「ときどき近所の麻雀サークルにゲームをやりに行くのですが、座る席の決め方が人によってバラバラで、どれが本当なのか分からず、いつまで経っても正しい方法が覚えられません」

回答:
みんなが勝手なことを言っている感じで困りましたね。
実は席決めには、これでやらなければダメ!という正解があるわけではないのです。あえて言えば「正式なやり方」と「簡易的なやり方」の2通りに分けられると言えます。

「正式なやり方」はこんな感じです。
だれでも良いので、東南西北を1枚づつと奇数と偶数の牌を1枚ずつ(etc. ピンズの1と2など)計6枚を裏返して混ぜ、横一列に並べる。
その向かい側(トイメン)の人がサイコロ2個を振る。そして、出た目の合計分だけ、サイコロを振った人を1として反時計回りに数えた所に仮東マークを置く。
次に②で仮東になった場所に座っている人がサイコロ2個を振る。伏せた牌を開け、2つの数牌(etc. ピンズの1と2など)を、それぞれが近い側の一番外に移動する。
③で出た目の合計が奇数なら奇数側に接した牌から、偶数なら偶数側に接した牌から、③で出た目の数だけ反時計回りに数えた場所に座っている人から、左回りに順に取っていく。
東を取った人が仮東マークがある場所に移動し、同様に反時計回りに南西北の牌を取った人が座っていく。

「簡易的なやり方」はこんな感じです。一般的に「つかみ取り」と言われています。
だれでも良いので、東南西北を1枚づつ裏返して混ぜ、横一列に並べる。
牌を混ぜた人以外が、だれからでも良いので1枚づつ取る。
東を引いた人は動かず、その場所が仮東になるので、ほかの3人はそれぞれ南西北に順番に座る。

ところが、簡易式の席決めにはこれ以外にも色々な方法が存在するのです。まさにローカル・ルールと一緒で、全国各地、多種多様なようですね。
本来ならば正式なやり方で席順を決めた方が良いのかもしれませんが、気心の知れた仲間でやる時に、全員が正直どこでも良いと思っているならば、あまり堅苦しくならない簡易式で決めてしまうことも多々あるようです。

まずは正式な席決めの方法さえ覚えておけば、あとは場所によって柔軟に対応していけるのではないかと思います。