質問と回答「同じ牌が4枚なら必ずカンなの?」

ある程度ゲームができるようになった方から次のような質問がありました。

「同じ牌が4枚揃ったときに、一緒にゲームをしていた人から “それはカンすればいいんだよ“ と言われたので、それ以来4枚揃った場合はすぐにカンするようにしています。でも他の人を見ていると、必ずカンしているようには思えないのですが・・・」

回答:
麻雀を始めて間もない頃は、カン(槓)をする意味が分からず苦労される方は多いと思います。
結論を言えば、ツモってきて同じ牌が4枚になったときに必ずカンをする必要はありません
カンをするにしても、そのタイミングは自分で決められます。好きなときにいつでも出来ます(とは言っても、自分がツモってから1枚捨てるまでの間に限られます)し、もちろんカンしなくたってOKです。
でも、そもそもカンとはどんなメリットがあるのでしょう? 何故わざわざ4枚セットになどするのでしょうか?
明確な発祥の由来は分かりませんが “たった4枚しかない牌を全部揃えてすごいね! 折角なのでそれをポンの延長で4枚1セットとして認めましょう!” というような感じだったのかもしれません。そして、そのご褒美として、符点を上乗せするのに加えて、ドラ牌も増やしましょうということになったのでしょう。
得点が若干増えるうえ、ゲームの途中で自分の手の中にある牌が突然ドラに昇格する可能性をはらんでいる・・・これがカンのメリットです。

ところが、カンにはデメリットも潜んでいます。他の3人の誰かがすでにテンパイしていたり、リーチをかけた場合に、相手のドラ牌を増やしてしまう。つまり相手の得点を倍増させてしまうという危険性もあるわけです。
ですから、自分がまだまだアガれそうもない時には、無闇にカンをして相手のドラを増やすような行為は控えるべきなのです。

また、4枚揃った牌をやたらとカンして4枚セットに固定してしまうのは、自分の手を作っていくための選択肢を狭めてしまう可能性があります。
たとえば以下のような例を見てみましょう。

三万が4枚揃っています。しかし隣には四万と五万があります。
つまり、「三万アンコ」と「三・四・五万シュンツ」の2組が出来上がっています。
ところが三万をカンしてしまうと、四万・五万は両面待ちのターツにしかならないばかりか、待ちの片側の三万は残りゼロ枚になってしまい、圧倒的に不利な待ちとなります。
ですから、数牌のカンは横展開のシュンツ作りを阻む壁にもなりかねません。要注意ですね。

では、どういう局面でいつカンをすれば良いかという戦略的な話になりますが、これは非常に長くなってしまうので、またの機会に譲りましょう。もちろん光が丘マージャン塾の上達講座ではじっくりご説明しています。