質問と回答「チートイとイーペイは複合する?」

先日、初級から中級にステップアップを図ろうとされている受講者から、次のような質問をいただきました。

「家族でゲームを楽しんでいるときに、次のようなチートイツの手でアガりました(写真参照)。よく見るとイーペイコーも出来ていました。チートイツにイーペイコーの役も複合するのでしょうか?」

回答:
結論から申し上げますと、この場合にはイーペイコーは複合しません。その理由は、チートイツとイーペイコーでは牌の組み合わせ方が根本的に違うからです。
チートイツはトイツ(2枚1組)が3つあるものとして数えるのに対し、イーペイコーはシュンツ(3枚1組)が2セットあるものとして数えます。
具体的には以下の写真のような感じです。

つまり、組み合わせ方が変わるものは、どちらか片方で役を数えるしか出来ないのです。逆に、組み合わせに関係ない“タンヤオ”の役であればチートイツと複合することが可能です。

では、ここで問題です。
以下の写真のような手をツモでアガった場合、点数は何点になるでしょうか?
リーチなし、ドラは乗らないものとし、子の場合で計算してください。

チートイツでカウントすると、チートイツ+ツモで3飜の3200点です。
ところが、この手はイーペイコーが2セットある形、つまりリャンペイコー(3飜)の手としてもカウントできるのです。その場合だと、ピンフ+ツモ+リャンペイコーで5飜のマンガンとなり、8000点となります。
麻雀は高点法といって、最も高くなるように計算しなければいけないというルールがあります。だから、この手の場合は8000点で数えるのが正解です。
チートイツが出来たと言って喜んでばかりいると、こんな大きな手を見逃すこともありますので要注意ですよ!